シックハウス対策って どうなん?


2003年7月1日から、 シックハウスに対応するように建築基準法が改正・施行されたんよね。居室のあるすべての建物が対象になって、 居室内の使用材料制限 と 24時間換気の義務化なんやって。

シックハウスを起こしそうな使用材料を制限するのは必要な措置かもしれんけど、 なにか話がすり替わってないかな~? はじめから シックハウス起こしそうな物質の入ってる建材の「製造禁止」・「輸入禁止」・「流通禁止」 にしとけば、市場にないものは 使いようがなかったと思うんやけどな~。 法改正後も なんで、申請者・最終利用者に ”ああしろ、こうしろ…” って言うんやろね~? こういう問題って国土交通省 や 建築基準法で どうにかしよう っちゅうところに ムリがあるんちゃう。 厚生労働省 か 経済産業省あたりが 、もっと早い段階で ”製造” や ”流通”を見据えて、大きな枠組みで、規制せなあかんかったんちゃうかな~。

それに、24時間換気にしても、どうなんやろ。 24時間・365日・建物使用期間中ず~と、換気扇まわし続けるか~? ( 24時間換気をうたい文句にしてるマンションの居住者の方でも、 換気扇のスイッチを切ってる人が ほとんどらしいし…。 換気扇を回し続けるのは、抵抗あるんやと思うよ。 節電は 省エネ・省資源の基本やからね。) 24時間換気が当初から希望の居住者なら ともかく、 今までの生活習慣・生活感覚にない24時間換気を導入するのは、 どうなんかな~。 自然素材・天然素材の住宅 なんかも 注目されてるようやけど、そんな住宅にも 24時間換気は義務化なんやしね~。 建材以外でも、絨毯や家具からの化学物質が出るかもしれへんから らしいけど、それやったら ”そういうもの” も含めて、建築現場だけやなくて 生活全般を見据えて シックハウス対策せなあかんのとちゃう。 24時間換気なんかせんでも ええような体制をまとめていくのが、中央省庁の仕事ちゃうの? ちゃうかな~?           

( いったい、誰のための 何のための シックハウス対策なんやろね~ )

24時間換気って 人の病気に例えたら 「対処療法」 なんよね。 熱が高いなら、熱下げましょ。血圧が高いなら、血圧下げましょ。 ホルムアルデヒドなんかの化学物質が出るなら、換気扇回しましょ ってね。 自分の主治医が 「対処療法」 しか しなかったら どう? 「症状抑えるのもええけど、病気治してよ。」 って思うでしょ。 「24時間換気も ええけど、 シックハウスが起きないように してよ。」 っでしょ。 どう? 違うんかな~?

シックハウスの発生メカニズムが完全に解明されたのかどうか知らんけど、このシックハウスに限らず、 現在起きてる様々な問題 (環境問題・エネルギー問題… ) にしても、化石資源にたよった 経済優先の垂れ流し的 大量生産・大量消費、問題の先送り… 、戦後的・昭和的・20世紀的な 流れが問題の遠因とちゃうかっちゅうのは総論としては、よう言われてるよね。(その時々の最善の選択の結果なんやから、 歴史を裁くようなことは おかしいけど、反省すべきは反省し、将来に反映させていけるところが、人の、人としての、英知というもんやろね~。)

そういうことで起きたかもしれんシックハウスに対応するのに、 やっぱり”外気”に垂れ流し して対処しよう っちゅうのは、 笑えない冗談 やいうて ほっとかれへんよね。

2003年5月1日から、 健康増進法いう法律も施行されたんよね。 ”他人の吐き出したタバコの煙” 吸わされる受動喫煙の防止義務が、法的に整備されたわけやね。 …ん?、”他人の吐き出したタバコの煙” を 人様が吸うのがあかんのに、 ”他人の家から出てくる ホルムアルデヒドの排気” を 人様が歩く道や・隣地に垂れ流すのは ええの? (シックハウスは生活習慣病とはちゃうけど、同じ構図やで、これ。)

一件一件は微量でも、こういう考え方 が ”環境汚染” なんかにつながっていったん と ちゃうやろか? だいじょうぶか~?

 

建築基準法のシックハウス対策 皆さんは どう思いますか?